最後の最後の最後の最後で長男の大学が決まりました

最後の最後の最後の最後で長男の大学が決まりました ライフ
最後の最後の最後の最後で長男の大学が決まりました

みなさん、こんにちは。さかのうえのまろ(@sakanoueno_maro)です。

昨日、2017年3月20日。

ようやく、長男の大学合格の知らせが入りました。

昨年受験に失敗して浪人していた長男。

予備校に通い、今春の大学進学を目指していました。

長男の志望校は、某国立大学。

昨年末での模擬試験の成績では、志望校は一応合格圏内。第二志望の大学も、滑り止めに受験する私立大学もそれなりに問題なし、ということになっていました。

ぼくらの時代とは全く違って、大学受験のシステムは難しくなっています。

国公立の大学を受験する人は「センター試験」という共通の試験を受けなければなりません。

これは、ぼくらの頃は「共通一次試験」といわれていて、内容はともかく、仕組みとしては「センター試験」に似ていました。

自己採点をして、点数が足りるかどうかの判断を自分でして、最終的にどこの大学を受験するか決めるわけです。

大学ごとに成績のランク(偏差値)があるので、センター試験での点数が志望校に合格できるレベルなのかどうなのか?という判断をしなければなりません。

もし仮に点数が少なければ、成績ランクの低い大学を受験するという判断をしなければならないということになります。

ここまでのシステムは、ぼくら「共通一次」世代も同じでした。

今の「センター試験」時代のシステムが違うところは、国公立の入試に「前期試験」「後期試験」と、複数回の受験のチャンスがあるということです。ぼくらの時代にはなかったシステムです。

大学によっては「中期試験」を設けているところもあります。

センター試験の自己採点の点数から、受験する大学を決めるわけですが、多くの国公立志望の受験生が「前期試験」「後期試験」を受験します。

「前期試験」「後期試験」ともに同じ大学を受験することも可能です。どうしても、その大学に行きたい場合はそうする人もいます。

長男の場合は、「前期試験」は第一志望の国立大学にはセンター試験での点数が届かないと判断し、ランクを落として第二志望の公立大学を受験、「後期試験」では別の地方の国立大学を受験することにしました。

国公立の大学だけでは不安なので、「滑り止め」として私立大学を受験しました。

私立大学によって日程は異なりますが、私立大学も「前期試験」「後期試験」の日程があり、同じ「前期試験」の日程でも何回か複数の受験チャンスがあって、同じ大学の同じ学部を複数回受験することができるようになっています。

こうやって見ると、受験のチャンスが何回もあって、どれかに合格できるだろうという希望が持てるような気がしますが、実はなかなかそうは問屋が卸してくれないのです。

センター試験でのしくじり

1月14日、15日の二日間の日程でセンター試験が行われました。

うちの家から電車で行くには少し不便なところだったので、両日ともぼくが車で長男を試験会場の大学まで送り迎えしました。

試験が終わって浮かない顔の長男。

どうしたのか話を聞くと、英語の問題でしくじった様子でした。もしかすると、間違えたかも?と。

今の予備校の体勢はすごいですね。試験終了後、数時間するとネットで模範解答を見ることができ、受験生たちはそれを見て自己採点するわけです。

英語の点数が悪く、第一志望の国立大学には届かないかも?とのことでした。

センター試験の二日目の翌日の月曜日、予備校で再び自己採点を行い、進路指導の先生の指導を仰ぎます。

やはり、第一志望の国立大学は厳しいから、第二志望の公立大学を受験しなさい、とのことでした。

この時点で、二次試験の「前期試験」は第二志望の公立大学を、「後期試験」は自宅から遠い地方の別の国立大学を受験することに決め、出願をしました。

長男自身も、我々両親も、弟たちも、今年は受験に失敗することがないのか、本当に大丈夫なのか、不安な日々を送っていました。

滑り止めの私立大学の受験失敗

1月中旬のセンター試験が終わり、2月になると、一斉に私立大学の入試が始まります。

長男も、滑り止めとして、私立大学を受験しました。

3つ受けたのですが、1つはセンター試験での結果のみで合否が決まる入試方式。あとの2つは、受験する私立大学に行って試験を受ける普通の入試。

長男の場合は、3つとも同じ大学の同じ学部を受けました。「下手な鉄砲数打てば当たる」ではないけど、どれかに引っかかるだろう、という魂胆です。

しかし、この戦法は見事に打ち砕かれます。

どれにも引っかからないという、まさかの結果。

この時点で既に国公立の「前期試験」も「後期試験」も出願済みですので、志望校を変更するということはできません。

「もしも」のことを考えて、今から志願できる私立大学の「後期試験」に出願しました。

この時点で、3試合、0勝3敗です。

まだ1勝もできていないという事実がココロに重くのしかかります。

本命の公立大学の受験失敗

2月の末に「前期試験」に出願をした公立大学の入試がありました。

試験を受けて帰宅した長男の顔はまたもや浮かない様子。

今度は、得意なはずの数学にしくじったと。

苦手な英語の配点が少ない大学を選んだのに、点数を稼げるはずの数学でしくじっては致命傷です。

案の定、結果はダメでした。

残るは、今回の結果が分かる前日に受験した「滑り止めの滑り止め」の私立大学と、「後期試験」の国立大学のみ。

この時点で、4試合、0勝4敗となりました。ますます精神的なプレッシャーが重くのしかかってきます。

滑り止めの滑り止めの私立大学の受験失敗

結果を先に言うと、「滑り止めの滑り止め」の私立大学もダメでした。

国公立の「前期試験」、私立大学の「前期試験」の滑り止めとして、多くの受験生が「後期試験」の私立大学を受験します。

大学側としても、「前期試験」で確保できなかった人数を補填することが目的です。自然、受験者数が多い割に合格者数が少ないということになり、倍率は上がり、合格点も跳ね上がります。

そんな中での私立大学の後期試験。

見事にかすりもしなかったようです。

この時点で、5試合全敗。

果たして、勝利を手にすることは可能なのでしょうか?

そして、後期試験の国立大学の合格発表の日

そして迎えた後期試験の国立大学の発表の日。

合格発表は13時より。結果はネットでも分かります。

長男は昼まで寝ていると言うし、嫁さんはあいにく仕事。

13時までそわそわしながら待っているのでは精神的にもたないと思い、野球部の練習が休みだった三男を誘って、山へ写真を撮りに出かけました。

写真はいいですね。

夢中になって写真を撮っていると、全てのことを忘れます。ファインダーを覗き、シャッターを切ることのみに集中し、自分の世界の中に入ることができます。

山へ写真を撮りに出かけました

きつい山道をハアハア言いながら登りつつ写真を撮る。

その間、長男の入試の合格発表のことなんか、すっかり忘れていました。

山を降りてきて駐車場に着いたら12時。

その時にやっと「あと1時間か」と思い出しました。

三男
三男

お腹すいたよ〜( ´△`)

という三男と一緒にラーメン屋へ行き、ふたりで大盛りラーメンを平らげて帰宅の途に着きました。

運転中、三男と野球部の話や友だちの話をしていたので全く気がつかなかったのですが、家の駐車場に車を入れ、ふとiPhoneを見ると、電話とLINEの着信がありました。

LINEで合格の連絡

!!兄ちゃん、合格したって!!

三男
三男

やったー!俺の部屋ができる!

見当違いの喜び方をしている三男が面白かったけど、これまで5戦全敗の長男が、まさか6戦目、最後の国立大学の後期試験に合格するなんて、夢にも考えていなかったのです。

嫁さんとも、長男が6戦全敗で今年の受験を終える前提で話をしていました。

もし、今年ダメだったとしても、もう経済的に予備校に行かせるだけの余力はうちにはない。

選択肢としては、

  • 働きながら夜間大学、通信大学に行く
  • 働きながら専門学校に行き、資格を取るか手に職をつける
  • バイトをしながら苦手な英語だけ塾に行き、科目を絞れる私立大学に絞って受験する(つまり二浪)

かなあ?と話をしていました。

今夜は嫁さん、長男と3人で家族会議だな、そう覚悟していたんです。

そこへ、思いもよらぬ「合格」の知らせ。

心臓が口から飛び出すというのは事実ですね。それくらいびっくりしたのと、もちろん、うれしかったことも嘘偽りありません。

号泣している次男

家に入ると、右手に自分のスマホ、左手に家の固定電話の子機を持っている長男が、ヘラヘラした顔で電話をしていました。

母方の祖父母(つまり、嫁さんの両親)と、お世話になった公文の先生に報告の電話をしている最中に、仕事中の嫁さんから電話があったようです。

次男はというと、大声でわんわん泣いていました。次男が泣いているのを見るのって、小学校以来じゃないのかな?

次男
次男

良かったよう〜!うれしいよう〜!

目からポロポロ涙を流しながら、まさに、号泣していました。

昨年秋に既に指定校推薦で進学先の大学が決まり、入学手続きも終わっていた次男。

自分だけ先に大学が決まったものの、兄の進学先が一向に決まらず、手放しに喜べなかったようです。

もし、自分だけ大学が決まって兄の進学先が決まらなかったら。

そう思うと不安なのと、兄が不憫なのとで心配で心配でたまらなかったようです。

その心配から解放された瞬間、彼のココロのなかに堰きとめられていたものが一気に突き破って表に出てきたようです。

いつもふざけて我が家のムードメーカー的な存在の次男も、さすがにたまらなかったのでしょう。

ぼくら両親としても、次男の大学合格はうれしかったものの、長男のこともあって、手放しで喜んであげられる状況ではなかったこともあり、改めて、次男の大学合格も喜んであげることができました。

我が家は新たなステージへ

長男、次男ともこの春から大学へ進学することが決まり、我が家は新たなステージへ進むことになります。

前もって進学先が決まっていた次男は、ある程度準備は整ってきています。入学前に大学から出されていた課題も着々と終え、4月の入学式を待つばかりです。

長男はこれからバタバタの日々になるでしょう。

まず、入学手続き、国の学資ローンの正規申し込み、奨学金の手続き。長男は、手続きに必要な高校卒業証明書をもらいに、母校へも行かなくてはなりません。

進学先の大学は、自宅からは通えない距離。できれば大学の寮に入りたいところですが、下宿先を探さなければなりません。

一人暮らしするために必要なものをピックアップし、揃えなければなりません。

そもそも、炊事も洗濯もしたことがないのに大丈夫なのか!?という不安もあります。

まあ、人間やる気になれば何でもできるでしょう。お湯を沸かしてカップ麺は作ったことがありますし。

長男が家を出ることになって、同居しているぼくの父と母(つまり、長男の祖父母)はとても寂しがっています。

ぼくと嫁はこれからのバタバタの方に気を取られ、自宅から長男がいなくなるという実感がまだありません。

これからじわじわココロに突き刺さってくるのかもしれませんね。

手放しで喜んでいるのは、三男。

家が狭いために、三男の部屋がなかったのですが、

兄ちゃんが出て行ったら俺の部屋ができる!٩(ˊᗜˋ*)و

と、喜んでいます。三男も寂しさの実感が湧かないようです。まだ、今年、中学2年生ですしね。どちらかというと、長男と三男は天敵同士みたいな感じですから。

3人の息子たちの関係もどう変わるか楽しみです。3人揃うことで微妙にバランスが取れているトライアングル。

ひとりいなくなることで、3人のバランスがどのように変化していくのか、楽しみでもあり、ちょっと不安でもあり。

いなくなる、と言っても、電車を乗り継いで3時間ほどの距離なので、全く会えなくなるわけでもないし、毎週末に帰ろうと思えば帰れる距離ではあるのですけれどもね。

とりあえず、我が家にも春が来たという報告でございました。

ありがとうございました。

この記事を書いた人

余分なこだわりは捨てる。それがぼくのスタイル。

PHPでWebアプリを作り、小さな花の写真を撮ってよろこんでいる人。元Webエンジニア。プログラミング講師。余分なこだわりを捨てて生きやすくなりたいと思いつつも、なかなかこだわりを捨てきれない頑固者。まろと呼んでください。

さかのうえの まろをフォローする
ライフ
シェアする