嫁との冷戦

赤いレンガの壁 ライフ
赤いレンガの壁

嫁と冷戦状態なう。

唯一の外交ルートだったLINEは私が切ってしまった。面と向かって口で言えばいいものを、LINEでぐちぐち文句を送ってくるから、閉口してブロックしてやったんだ。それから機嫌が悪いのを通り越して、完全無視状態w。

唯一残った外交チャンネルは子どもたち。

長男は不干渉。

次男は嫁の同盟国。

三男が中立国であるものの、嫁のバイアスがかなり強くかかっているため、100%当てになるかというと、そういうわけにもいかないんだよね。

嫁もぼくも、たぶん、核ミサイルの発射ボタンに手がかかった状態。ふとした瞬間に壊滅的な結果を招く可能性がある。(表現が不適切だったらごめんなさい)

冷戦のきっかけ

かつて幾度となく冷戦が勃発し、その度に壊滅的な危機を乗り越え、何度もベルリンの壁を壊しては、また作り直してきた我々夫婦。

これまでの冷戦のきっかけもそうだったんだけど、たいていの冷戦のきっかけは「野球」。

うちの子どもたちはみんな少年野球からは卒業したので、嫁さんは完全にフリーになったわけ。役員もしなくていいし、お茶当番もしなくていい。違う学年のお母さん同士の対立に巻き込まれなくてもいい。完全にフリー状態。

一方、ぼくはコーチとしてチームに残り、ある程度の仕事はまだ子どもがチームに在籍している現役コーチにお任せしたものの、公式戦の日程調整や試合当日の手続きなど、まだ重要な仕事を抱えている状態。土日の試合の予定をにらみつつ、試合がない日は休ませてもらって、釣りに行こうかな?という状態。

で、少し先の土曜日。

その日は公式戦の予定が入っていて、ぼくも試合へ行く予定にしていた。

あ、ここで注釈が必要であろう。

第二次世界大戦の反省を元に国際連合が作られたように、過去の冷戦の反省から、嫁とぼくはお互いのGoogleカレンダーを共有しあっている。なので、その日に試合が入っていることは嫁は知っているはずなんだ。

「その土曜日、子供達のお昼ごはんと、晩ごはんの用意をしてくれる?」

ち、ちょっと待ってよう!その日は試合だって。晩ごはんの準備はなんとかしたとしても、昼は試合でいないんだから、お昼ごはんなんて作れるわけないやん!

で、あれこれ御託を並べられ、しぶしぶ試合は諦め、その日は家にいることにした。

「仕方ないなぁ」

ポツンとぼくの口から出たその一言で、嫁さんの怒りのスイッチを押してしまったみたい。

「あんた、野球と家庭とどっちが大切なの!?」

そんなん聞くまでもないやん。
野球家庭に決まってるやん。

それから、お互いに核ミサイルの発射ボタンに手をかけた状態が続いているわけですわ。

仕事で疲れて帰ってきて、家でも常に迎撃態勢。マジ疲れるよ。

夫婦ってねぇ

結婚する前は、夫婦って「水と空気」と思ってたのね。お互い必要でなくてはならない存在。透明で見えないかもしれないけど、確かにそこにあって、確認しあえる存在。

でも、結婚して20年も近くなると違うね。夫婦って「水と油」。ほっとくと混じり合うことってないのね。たぶん、「子ども」っていう乳化剤が必要で、瓶の中でよく振らないと一体化しないんだよ。

その、「よく振る」というのが、「子どもを交えて仲良くする」ということなのか、「核ミサイルの発射ボタン押下!」なのか、ぼく自身よく分かってないんだけど。

この記事を書いた人

余分なこだわりは捨てる。それがぼくのスタイル。

PHPでWebアプリを作り、小さな花の写真を撮ってよろこんでいる人。元Webエンジニア。プログラミング講師。余分なこだわりを捨てて生きやすくなりたいと思いつつも、なかなかこだわりを捨てきれない頑固者。まろと呼んでください。

さかのうえの まろをフォローする
ライフ
シェアする